日本人って時間にうるさい?これが日本人のステレオタイプ

日本の電車は時間に正確。これは良く聞く話ですね。徹底したマニュアル化によって分刻み、秒刻みで電車が走る。これは車掌さんや鉄道会社の努力の賜物でしょう。

こういった日本人の時間に対する考え方は称賛されると同時に「生き急いでいる」なんて揶揄されたりもします。そして「日本人は時間に正確で時間に対して潔癖」なんていうステレオタイプがあったりします。潔癖は私がつけただけですが間違いではないはずです。

確かに私も学生のときは「そんな急いでどこに向かっているんだろう」と腹の中で笑いつつ思ったことがあります。しかし社会人になってからは私も生き急ぐ仲間になり、そんな思いはなくなりました。

電車が時間通りに来るというのは出勤で利用する者にとって、大きなメリットになります。それに会社に遅れそうなときに電車の遅延があると「会社に遅れても電車が遅れたと言い訳ができる」なんて考えたこともあります。逆に遅刻しそうなときに時間通りに電車がくると落胆したり、ですね。不謹慎ですが私以外にもつい考えてしまう人はいると思います。これは社会人の性というものでしょう。

それに電車だけではなく友人との待ち合わせでも時間通りに行動します。ただし絶対ではありません。私の知り合いにはルーズな人がいまして10分20分の遅刻は当たり前。たまに先に来ていることはありますが、用事があって外に出ていただけ、なんて人もいます。しかし目上の人と約束をするとキッチリと守る。念のために言っておくと私のことではありません。

これは実に日本的な感覚ですね。年功序列には賛否両論ありますが、学生生活が基本的に年功序列です。1歳違いでも先輩と後輩であり、何歳になっても先輩と後輩です。それに目上の人を待たせるのは気分が良いものではありません。細かいことでグチグチ言う人は切り捨てますがそうでない人を待たせるというのはどうも感情的に許しがたいものがあります。これが日本人なのでしょう。

しかし私の知る限り、アメリカだと待ち合わせに遅れようと、目的を達することさえできればどうでも良いと考える人が多かったような気がします。序列より並列で考えるのがアメリカ人というところでしょうか。

こういった違いがあるから海外の人から見ると「日本人は時間にうるさい」と感じてしまうのでしょう。日本人の立場から反論すると時間にうるさいわけではなく、相手を気遣うという最低限のルールを守っているだけのことです。

学校で遅刻をしたら怒られるというのも、本来は他の人に迷惑をかけているから怒られるわけです。決して時間を守らなかったことを怒っているわけではないんです。これって似ているようで意味は違いますよね。

ですから日本人が時間にうるさいというのは間違いです。時間にうるさいのではなく、他人に迷惑をかけないように決められたルールを守っている、ということになります。極論ですが決められた時間に誰も来ず、20分後にみんなが一斉に来たということであれば誰にも迷惑をかけていないからOKとなります。まあ、現実ではあり得ませんけどね。

残念ながら日本人でも「時間を守る」という意味を誤解している人が多く、同様に海外の人も知りません。かくいう私も社会人になってから「時間をなぜ守るのか」ということを知りました。もし海外の人から日本人の時間について聞かれたら「時間ではなくルールを守っているだけです」と教えてあげてください。もっとも理解してもらえるかは微妙ですけどね。